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トップページ > 第11回くさつデザイン会議
会場に集まった人たちの顔ぶれは、いつもより少しだけ幅がありました。
全国の哲学カフェを巡っているという人もいれば、近所に住んでいて、会場の壁に貼られたチラシを見て「何だろう」と足を止め、そのまま参加してくれた人もいました。入口は違っても、同じ輪の中に座り、同じ問いを前に時間を過ごします。
今回の哲学カフェのテーマは「演じるとは何か」。
少し構えてしまいそうな言葉ですが、話し始めてみると、出てくるのはとても身近な感覚でした。
人は、相手や場面によって自然と振る舞いを変えている。
仕事のとき、家族といるとき、一人でいるとき。そのどれもが自分で、でも少しずつ違う。
中には、一人でいるときでさえ、何かを演じている気がするという声もありました。そもそも演じていない状態なんてあるのだろうか、と。
演じるという言葉に、無理をしている、偽っている、といった印象を持つ人もいます。けれど対話が進むにつれ、演じること自体は、生きていくための知恵のようなものとして語られていきました。社会と関わるために、複数の自分を使い分ける。それは決して特別なことではなく、誰もがやっていることなのかもしれません。
少人数に分かれて話す時間になると、空気が少し変わります。
次のステップに進むために、あえて背伸びをして演じる場面がある。
周囲から求められる役割に応え続けているうちに、気づかないうちに無理をしてしまうことがある。
一方で、何かに夢中になっているときは、演じている感覚そのものが薄れる、という話も出ました。
話を重ねる中で浮かび上がってきたのは、演じることそのものよりも、演じ続けなければならない状態のほうが、人を疲れさせるのではないか、という感覚でした。役割を降りる選択肢がないとき、演じることは負荷になる。役割を仮置きできる余地があると、少し呼吸がしやすくなる。
まちなかに、どんな場所があったらいいのか。
対話は、いつの間にかそんなイメージにもつながっていきました。役割を決めなくてもよくて、うまく話せなくてもよくて、毎回同じ関わり方をしなくてもいい場所。必要なら距離を置くことも許される場所。参加者の言葉を借りれば、余白のある舞台のような場です。
くさつデザイン会議は、まさにそんな場でありたいと考えています。
何かを成し遂げたい人だけでなく、まだ何をしたいか分からない人、話を聞くだけの人も含めて、それぞれの立ち位置で関われること。今回の哲学カフェは、そのあり方をあらためて確かめる時間でもありました。
後半のアイデア会議では、具体的な相談も持ち込まれました。デザイン会議をきっかけに活動の幅が広がり、現在は月に一度、地域の会館でコーヒーを提供しているという大学の研究会からは、来客数が減少していることへの悩みが共有されました。リピーターに頼らない集客をどう考えるか。意見として出たのは、コーヒーに強い関心がない人でも立ち寄れる雰囲気づくりや、学生運営ならではの強みを生かした交流の仕掛けでした。哲学カフェをやってみる、という声も自然と挙がります。
また、大学で老年医学を研究している参加者からは、研究だけでなく地域と関わりたいという思いが語られました。医療や福祉の現場では、身体機能の改善だけでなく、その人が何を大切にして生きたいかを丁寧に聞くことが重視されている。その考え方に共感し、同じ方向を向いて活動できる人とつながりたい、という相談でした。すでに行われている地域の集まりや、医療相談と人生相談を兼ねた場の存在など、具体的な情報も共有されました。
今回の会議には、初めて参加する人が多くいました。
全国の哲学カフェを巡る人も、チラシをきっかっけに足を運んだ近所の人も、同じ一人の参加者として輪に加わります。その視点が入ることで、問いは少し形を変え、場の会話もまた違った広がりを見せていました。毎回、参加者も、話の深まり方も少しずつ違います。その場に居合わせた人たちでしか生まれない時間がある。それが、くさつデザイン会議の面白さなのかもしれません。
次回のくさつデザイン会議は、
日時:3月18日(木)19:00〜
場所:草津川跡地公園de愛広場教養室
テーマは「旅立ち」「出会い」「公園の10周年」。
初めての方、聞くだけ参加の方も大歓迎です。
気になった方は、ぜひふらっと覗いてみてください。
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